果物手帖
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プレコース

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特徴

「プレコース」の大きさは300~350gほどで、果形はバートレットに似た典型的な洋ナシ形になります。未熟なうちは黄緑色ですが、日光に洗っていた面が甘味を帯び、追熟するにしたがって全体に黄色くなり洋梨らしい香りが出てきます。日本では「プレコース」と呼ばれていますが、もともとの名前は「ドクトール・ジュール・ギューヨ(Dr.Jules Guyot)」で、フランスの専門家ジュール・ギューヨ氏にちなんで付けられたそうです。ちなみに「プレコース」という名称はフランス語の”précoce”=「早生の」、「早熟な」という意味も。甘さの中に程よい酸味を感じられ、さっぱりとした味わいが特徴で、和梨のようなシャリッとした食感も少し感じられる品種です。

旬の時期

「プレコース」はその名の通り早生種で、山形県辺りでは8月下旬頃から収穫が始まります。青森県では9月上旬となっています。

果肉は乳白色で、未熟なうちは硬く、熟すと柔らかくジューシーになりますが、和梨に多い石細胞を含み舌にざらつきが感じられます。

歴史

プレコースは明治時代に導入された海外品種で、正式な品種名は「ドクトール・ジュール・ギューヨ(Docteur Jules Guyot)」といいます。
「ドクトール・ジュール・ギューヨ」は1970年にフランスのトロワでM.アーネストバルテットと彼の兄弟によって開発され、1975年に発売された品種とされています。名称はブドウ栽培の専門家であるジュール・ギュイヨ博士にちなんでつけられています。1885年にはアメリカにも導入され、外見がバートレットに似ていることから「フレンチ・バートレット」とも呼ばれています。

産地

「プレコース」の主な産地は青森県です。農林水産省がまとめている平成30年産特産果樹生産動態等調査によると全国のプレコースの栽培面積は青森県の13.8haのみとなっています。山形県などその他の洋ナシ産地でもわずかに栽培はされています。

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