特徴

「タヒチ」は、外皮が黒く重さは約7～8kgにもなる大玉の丸いスイカです。スイカ特有の縦縞模様は入っていません。見た目とは違い、果肉は鮮やかな紅赤色です。カットした時の外皮と果肉のコントラストが美しく、日持ちや味も優れているため、黒皮の大玉スイカの中でも人気の品種として知られています。見た目のインパクトに味や食感も相まって贈答品として人気が高く、高値で取引されている高級スイカです。北海道当麻町で作られているブランドスイカの「でんすけすいか」も、この「タヒチ」で作られています。またその他の地域では「ばくだんスイカ」や「ダイナマイトスイカ」という名前でブランド化されて販売されています。

旬の時期

寒地7～8月頃、温暖地7～8月頃、暖地6～8月頃となっています。

味

果肉がやや硬くしっかりとしていてシャリ感があり食感が良く、糖度は11度～12度程度と高めで食味に優れています。

歴史

スイカといえば、緑と黒の縞模様ですが、イメージを破り、黒いスイカが市場にデビューしたのは昭和59年です。北海道当麻町の農業後継者は、当時、米中心の農業に代わる道をそれぞれが模索していました。そんな時に出合ったのが、種会社のパンフレットに載っていた黒いスイカ「タヒチ」でした。それまで産地として作っているところはなかった品種ですが、「他にないからこそ、うまく作れば特産品になるかもしれない」と2ヘクタールから栽培に着手されました。

産地

北海道当麻町を中心に栽培されているようです。