特徴

「ブラックジャック」の果実は果重6～10kg、果形は球形の大玉スイカです。果実の皮は一般的なスイカの色とは異なり、縦模様がほとんどなく、表皮の色が黒っぽい色をしています。果肉は濃桃紅色で、外皮の黒色と果肉の紅赤色が美しいスイカです。スイカは種が多い果物ですが、「ブラックジャック」は種がありません。種なしスイカなのでとても食べやすく、しっかりとした食感が楽しめます。そして、従来の種なしスイカは甘さが足りないこともありましたが、「ブラックジャック」は種ありスイカと同じ糖度の高さを誇ります。食べやすさ、甘さ、見た目ともに良質のスイカだと言えます。
ダイス状にカットしても角が崩れにくく、果汁がしみ出すことはないため、来客用に出すフルーツとしても見栄えが良いです。

旬の時期

「ブラックジャック」はシードレス品種としては低温着果性がよく、ハウス栽培であれば4月下旬ごろから収穫が始められるようです。トンネル栽培であれば6月から8月中旬頃までが収穫時期となります。

味

肉質はやや硬めで繊維が少なく、糖度も12～13度と安定しており食味が良いスイカとなっています。

歴史

「ブラックジャック」はナント種苗株式会社が2013年に開発した黒皮の３倍体シードレススイカです。2014年頃から本格的に市場への出荷が始まり、これまでの種無しスイカに比べ栽培しやすく、しかも食味が一般的なスイカに劣らず美味しいことから話題になりました。

産地

「ブラックジャック」は熊本県、千葉県、山形県などで広く栽培出荷されているほか、各地のスイカ産地でも作られています。
種子は一般に販売されているので、家庭菜園で作ることも可能です。