特徴

「清香（きよか）」の特徴は、やや果実が大きめであること、果形はやや縦長で肩がなで肩の円錐形。果肉はやや硬めで味香り共に優れ、香りは梅の花とも言われていますています。清香は味や見た目のよさだけでなく、生産者にとってもメリットがある品種です。うどんこ病に強く、大玉で摘果作業が少なく、果実がかたいので輸送性にも優れています。なお、かつては高級品種としてのブランドを維持するため、栽培が制限されていましたが、現在は苗を購入して許諾料を支払えば栽培できるそうです。後味が爽やかなのでどんなに食べても飽きが来ず、生食としてだけではなくクリームやケーキと合わせてもとても美味しくいただけます。

旬の時期

清香は促成栽培向けの品種で、ハウス栽培されたものが12月頃から出回り、4月頃まで続きます。食べごろの旬は1～3月辺りとなります。

味

果実がかためで日持ちがよく、糖度が高くて香りがよいのが特徴です。

歴史

清香は福岡県福岡市の木下清和氏によって、同氏が育成した「あかしゃのみはる」の実生選抜系統に、同じく同氏が育成した「あかしゃのみつこ」の変異株を交配し、その実生から選抜育成されたイチゴで、2001年に登録出願、2005年に品種登録されています。大玉で風味が良いということで一時期有名な菓子店やレストランなどで使用され話題となったこともあります。

産地

清香は各地のいちご産地で個々の農園で生産出荷されていますが、生産量などの詳細は不明です。このいちごを栽培するには聖和農総研（有）への許諾が必要で、そこから苗を購入することになります。