果物手帖
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真紅の美鈴

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特徴

「真紅の美鈴」の果実は大きさ的には中くらいで、形もやや縦長の円錐形で特徴はないですが、果実の色が黒っぽく見えるほど濃い赤色になるのが特徴です。そして、半分に切った断面を見ると分かるように、果肉も赤く、果芯まで赤いのが特徴です。「真紅の美鈴(しんくのみすず)」は、その見た目の黒っぽさから、通称「黒いちご」と呼ばれています。いちごは普通、熟して色が赤黒くなると過熟となってしまい、果実が落果してしまいます。ところが、真紅の美鈴は黒みがかってからが食べ頃。色の濃さはアントシアニンによるもので、その含有量は「ふさの香」の1.75倍、「とちおとめ」の3倍にもなるそうです。見た目の物珍しさだけなく、栄養面でも優れた特徴を兼ね備えたいちごといえます。

旬の時期

収穫時期はクリスマスの前あたりから翌春3月頃までで、1~2月に最盛期となります。

糖度が高くて酸味は控えめです。ほんのりと独特な風味があり、甘さと酸味、香りが調和し、味わい豊かです。

歴史

「真紅の美鈴」は千葉県大網白里市の育種家である成川昇氏が自園、「ナルケンいちご」において「ふさの香(「きはる」×「とちおとめ」)」に「麗紅」を交配し育成したイチゴで、2011年に種苗法に基づく登録出願、2015年に品種登録されています。

産地

「真紅の美鈴」は話題性はあるものの、果実の色が一般的ではないせいかまだ生産者は極わずかで、2020年の時点では育成された千葉県大網白里市でも2軒ほどしかないようです。その他、長野県や佐賀県など各地で個々の農園で作られていますが。全国でも生産量は少なく希少なイチゴとなっています。

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