果物手帖
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ゴールドバレル/タダオゴールド

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特徴

「ゴールドバレル」という名称は、果肉の色『黄金』=GOLDと果形が『樽』=BARREL から付けられているそうです。果実は平均果重1.4kgほどと大きく、一般的なパイナップルと比較すると約2倍の大きさです。果形は樽型です。果皮色は熟すと黄橙色になります。他の品種が2年に1回収穫できるのに対し、3~4年に一回しか収穫できないことや、栽培に手間がかかるなどコストと労力が必要な品種とされています。そのため市場にはあまり出回らず、希少品として取り扱われています。「タダオゴールド」は収穫されたゴールドバレルの中でも、味や大きさ、色など品種が優れたもので、首のところに黄色いテープ状のラベルがまかれています。

旬の時期

「ゴールドバレル」の収穫時期は石垣島あたりでは5月~7月、沖縄北部では7月上旬から中旬となっています。

肉質は柔らかで、糖度16.5度、酸度0.53%と高糖低酸で食味が良いのが特徴です。

歴史

「ゴールドバレル」は沖縄県農業研究センターにおいて1989年に、「クリームパイン」にブラジルから導入された品種の「McGregor ST‐1」を交配し、得られた実生からおよそ20年の歳月をかけ選抜育成を重ね誕生した大果で高糖度のパイナップルです。2006年に種苗法に基づき登録出願、2009年に品種登録されています。「タダオゴールド」は沖縄県国頭郡東村で40年以上パイナップルを生産している玉城忠男氏が手塩にかけて栽培収穫した「ゴールドバレル」の登録商標です。

産地

「ゴールドバレル」は沖縄県で作られており、令和元年産特産果樹生産動態等調査によると栽培面積は19.4haとなっています。これは沖縄県内で栽培されているパイナップル(N67-10、ソフトタッチ、ボゴール、ゴールドバレル)のうち3.7%となっています。「ゴールドバレル」は食味は良いのですが栽培に手間とコストがかかることから、栽培面積はあまり広がらなかったようです。ただ、食味の良さから人気は高く、他の品種の倍以上の価格となっています。

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