果物手帖
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幸水梨

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特徴

「幸水」は、「豊水」「新水」とともに梨の「三水」と呼ばれる赤梨で、日本梨の代表品種の1つです。果実の大きさは約250~300gくらいで、果皮の色は時期や栽培状況によって褐色または黄緑がかった褐色になります。幸水という名前は、両親である「菊水」の「水」と、「早生幸蔵」の「幸」の文字を1つずつ取って名付けられました。早生幸蔵は赤梨で、菊水は二十世紀を親に持つ青梨です。幸水は赤梨ではありますが、豊水などに比べてコルク層の発達が不十分で、緑色の果皮にうすい茶色が混じるような中間色タイプとなります。幸水の最大の特徴として噛んだ時のシャリっという気持ちの良い音、そしてみずみずしく甘い果汁。酸味はほとんど感じられず、上品な味わいが口いっぱいに広がります。知名度の高いブランド梨なので、贈り物としても大変喜ばれます。

旬の時期

早生種の中でも特に収穫時期が早く、毎年真っ先に出回る梨として知られています。ハウス物で早いものだと7月初旬頃から出回り始め、露地物も8月初旬頃からから収穫が始まります。ただ、収穫時期が短く、産地を変えながら8月下旬から9月上旬頃までが出回る時期となっています。

甘さの中にほどよい酸味があり、果汁も豊富。食味は良好で、その味と質のよさから長年にわたり高い人気を得ています。

歴史

「幸水」は現在の果樹研究所で「菊水」と「早生幸蔵」を交配させて育成された品種で、1959年に命名・登録されました。「幸水」が出来た当初はまだ種苗法上の品種登録制度が整備されていなかった為、品種登録は無く、農林認定品種として「なし農林3号」に登録されています。

産地

千葉県:684ha(18.76%)
茨城県:401ha(10.98%)
福島県:243ha(6.65%)
栃木県:237ha(6.49%)
埼玉県:228ha(6.23%)

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