果物手帖
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ゆうべに/熊本VS03

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特徴

「ゆうべに」の 形は円錐形で比較的整った形をしており、大粒の傾向があるとされています。果皮色は全体に赤く色付きやすく、そう果の落ち込みは深くありません。果肉はややしっかりとしていて、断面を見るとわかるように中の果肉も赤く色が入っています。果芯の空洞はわずかにみられます。熊本県といえば「ひのしずく」が有名ですが、ひのしずくは12月の収穫量が少ないことや、果皮がやわらかくて輸送性の低さがネックとなっていました。ゆうべにはその弱点を補うように開発された品種です。酸味が少ないので甘さが引き立っており、果汁たっぷりのみずみずしい味わいです。適度に噛みごたえのある食感なので食べ応えもあり、見た目も良いのでケーキやパフェのトッピングにもおすすめです。

旬の時期

収穫はハウス栽培にて11月中旬から始められ、クリスマス時期から年末年始の需要にも対応しつつ5月頃まで安定して収穫できるようです。出荷の最盛期12月中旬から翌3月頃までと思われます。

かたさがあってみずみずしい果実は甘味と酸味のバランスがよく、濃厚な味わいです。

歴史

熊本県農業研究センターが、熊本県内でのいちご栽培面積の6割を占める 「さがほのか」に代わる品種として、2005年から約9年間にわたり開発に取り組んできた品種で、2015年にデビューしました。赤い着色が優れ、食味が良い育成系統「07-13-1」(種子親)に、極早生で収量生が高い「かおり野」を花粉親として交配して生まれた系統から選抜育成されたイチゴだそうです。2014年に品種の登録出願がなされ、翌2015年に名称を全国から公募、5178件の応募の中から「ゆうべに」がえらばれました。名前は熊本県の熊(ユウ)と、果肉も赤く、口紅やほお紅をイメージさせることから付けられたそうです。

産地

ゆうべには熊本県のオリジナル品種で、現在熊本県でのみ栽培出荷されています。2015年度の出荷は2haでの栽培で125t、2016年度は45haを超え、2173tに増える見込みだそうです。

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