果物手帖
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恋みのり

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特徴

「恋みのり」の果実は短円錐~円錐形でやや丸みがあり、果重は約18gと大玉です。果皮は鮮やかな淡赤色~赤色でツヤがあり、果肉は基本的に白色です。恋みのりには果房(複数のいちごが実っている房)の伸びがよく、果実を収穫しやすいという特性があります。また、粒揃いも良好で、いちごの需要が高まる12月から2月頃までの収穫量が多いのも大きな特徴です。さらには果実が硬いため、輸送性と日持ちもよいことから、生産者にとって魅力的な品種となっており、香港などに向けた輸出も行われているようです。香りが良く、ちょうど良い甘酸っぱさがあるのでヨーグルトと一緒に食べるのもおすすめです。

旬の時期

促成栽培すれば11月下旬から収穫が可能とされていますが、食べ頃の旬は1月から3月頃までとなりそうです。

香り豊かで、甘味と酸味が調和しています。

歴史

「恋みのり」は農研機構が多収で食味がよく、栽培しやすく、収穫・調製作業を大幅に省力できる次世代型品種を目指して久留米試験場において育成されたイチゴです。親となるイチゴは、イチゴ久留米48号、「さつまおとめ」、「さがほのか」の多元交配から生まれた多収性の早生系統「03042-08」を母親、食味に優れる「熊研い548(ひのしずく)」が花粉親になっています。2017年に登録出願、2020年11月に品種登録が完了しました。恋みのりという名前は、収量が多いこと、そして「いちごを通して託された想いが叶うようにとの願いが込められている」というのが由来だそうです。

産地

「恋みのり」は熊本県、長崎県、大分県、山口県等で試験的な栽培が行われ、2018年から本格的に苗の販売が始まっています。2021年の時点では主な産地は長崎県をはじめ佐賀県などとなっています。

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