果物手帖
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桝井ドーフィン

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特徴

「桝井(ますい)ドーフィン」は夏果と秋果どちらもなる品種で、果形はしずく型で、大きさは夏果と秋果で少し違いがあり、夏果は100~200gと大きく、秋果は50~110gと一回り小さい傾向があります。果皮色は地色は黄緑色で濃い赤紫色に着色しやすいです。果肉は果皮に白い部分は栽培環境によって厚めのものから薄いものまで幅が見られます。その内側についている花は熟したものは淡い赤色をしています。一般的に、スーパーに並んでいるものの多くは輸送と日持ち性の都合で完熟間際の状態で収穫されています。

旬の時期

「桝井ドーフィン」は夏秋兼用果で、夏果は6月下旬頃から7月上旬頃に収穫され、秋果は8月中旬頃から10月にかけて収穫されます。

スーパーに並んでいるものの多くは、輸送と日持ち性の都合で完熟間際の状態で収穫されているため甘みはあっさりとしたものが多い傾向にあります。一方で、木に付けたまま完全に熟してから収穫されたものは果実が柔らかく、ねっとりと舌にからみ、甘みもしっかりとあり後口はさっぱりとしているのが特徴です。

歴史

1908年に広島県佐伯郡宮内村(現・廿日市市)出身の桝井光次郎氏がアメリカから持ち帰った北米産のイチジク・ドーフィン種を育苗し「ドーフィン」として各地に販売しましたが、当初のものは夏果しか穫れない「ビオレ・ドーフィン」という品種でした。その後本来の「ドーフィン」を取り寄せ導入したところ、夏秋いずれも実が付き、夏果の形状もそれまでのものとは異なることなどから、区別するために「桝井ドーフィン」という名称で販売した、というのが「桝井ドーフィン」という品種名の由来で、正式な品種は「ドーフィン」になります。当時国内で作られていた蓬莱柿(ほうらいし)などに対し果実が大きく、また収量も多いこと、果皮がしっかりとしていて輸送性に優れていることなどから全国に広がり、現在では国内のイチジクの約8割を占めるまでになっています。

産地

「桝井ドーフィン」の主な産地は愛知県、和歌山県、兵庫県、大阪府などです。

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