果物手帖
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蓬莱柿

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特徴

「蓬莱柿(ほうらいし)」は果実は60~100g程とやや小さめで、果肉は中の赤い部分が多く、周囲の白い部分が薄めです。先が裂けやすく日持ちしないので、主に地元消費される事の方が多く、関東より東部にはあまり出回らない品種と言われてきました。しかし今では流通方法も改善され全国に配送されるようになっています。甘味が強いものの生産量が少ない事から、昨今では改めてその価値が見直されてきているようです。

旬の時期

露地物の場合8月上旬ごろから10月頃までで、収穫のピークと旬の時期は8月下旬から9月中旬にかけてです。また、産地によってはハウス栽培もおこなわれており、5月中下旬ごろから収穫が始まります。

甘味の中にほどよい酸味があり、プチプチとした食感とねっとりとしたいちじく特有の口当たりが楽しめます。

歴史

蓬莱柿は寛永年間(1624~1644)にポルトガル人によって中国のイチジクが持ち込まれたと言われ、「蓬莱柿(ほうらいし)」と呼ばれ全国に広がっていきました。それ以来日本でも西日本を中心に定着し、長く栽培されてきた事から、明治時代にアメリカから導入された桝井ドーフィン種と区別する意味でこの蓬莱柿の事を在来種として「日本いちじく」と呼ばれます。桝井ドーフィンなどと比べると、色付きが浅く、あまり朱色にならないため「白イチジク」などとも呼ばれています。

産地

蓬莱柿は広島県尾道が全国でも有名で、生産量はトップとされています。その他にも愛媛県や福岡県北部など、中国地方から北九州にかけて多く栽培されています。

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