果物手帖
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かおりん/埼園い1号

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特徴

「かおりん」は果実の大きさはやや小ぶりで、形は縦長の円錐形です。果皮の色は艶のある赤色で、そう果(表面の種のような粒)の落ち込みが浅いのが特徴です。「あまりん」と比べるとやや粒が小さく、形も「あまりん」の方が揃いが良いようです。また、そう果の落ち込み具合とわずかな色味で「あまりん」と「かおりん」は判別できます。また、「炭疽病」や「萎黄病」といった病気に対して抵抗性がある点も大きな特徴になります。名前の通り香りもしっかりと感じられ、甘味と酸味のバランスに優れており、コク深い味わいを堪能できるので一粒一粒じっくりと味わいたくなります。

旬の時期

「かおりん」は促成栽培に適したイチゴで、ハウスでの栽培であれば12月から収穫は可能なようです。収穫は5月頃まで続きますが、美味しい旬の時期は1月から4月上旬くらいまでです。

皮も果肉もかたくて食味がよく、甘味と酸味が強くて濃厚な味わい。名前に「かおり」があるように、香りもよくてジューシーです。

歴史

「かおりん」は2019年に品種登録された埼玉県のオリジナル品種です。正式名称は「埼園い1号」で、「かおりん」という名前は愛称になります。「ふくあや香」と「ゆめのか」の交雑実生から選抜・育成されました。なお、埼玉県ではかおりんと同時に「あまりん(埼園い3号)」という品種も育成し、同時に品種登録しています。これらの愛称は埼玉県出身の落語家、林家たい平さんが名付け親となっています。

産地

「かおりん」は埼玉県オリジナル品種として、県内でのみ栽培出荷が許諾され、他府県では作ることはできません。まだ登場したばかりの新品種なので生産量は少ないです。

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