果物手帖
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貴陽

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特徴

「貴陽(きよう)」は綺麗な球形で、平均的に200g前後の大玉になり、大きいものだと300g前後にもあります。果皮は果粉がしっかりと付いており、完熟すると紫がかった紅色になり、同心円状のヒビののような輪紋が出やすい特徴があります。果肉の色は淡黄色で、香りはあまり感じられません。大玉で栽培にも細心の注意と手間がかかり、しかも味の良さから高級スモモとして扱われています。自家結実性は無く、栽培するには受粉樹として他の品種を一緒に植える必要があります。貴陽は、すもも=甘酸っぱいという概念を覆すほど甘さが強く、奥深い味わいが特徴です。

旬の時期

成熟期は育成地において7月下旬から8月にかけてとなっています。

甘味が強くて酸味とのバランスもよく、果汁が豊富。香りは少ないですが、ジューシーで濃厚な味わいです。

歴史

「貴陽」は山梨県で誕生したすももです。中巨摩郡の高石鷹雄氏が「太陽」を自然交雑させて育成し、1996年に品種登録しました。登録時は、母親は「太陽」で花粉親は「不明」となっていましたが、のちのDNAマーカーによる親子鑑定により、花粉親は「小松」と推定されています。2012年に世界一重いスモモとして山梨・南アルプス産「貴陽」がギネスブックに認定されました。その一個の重さは323.79gとなっています。一般的な桃でもやや大きめの16玉サイズほどもあります。

産地

山梨県:62.1ha(59.48%)
長野県:12.9ha(12.36%)
山形県:6.8ha(6.51%)
秋田県:4.1ha(3.93%)
福岡県:3.3ha(3.16%)

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