特徴

「サワースウィート」の果実は1~1.5㎏ほどのSサイズ～Mサイズのメロンです。形は縦長の高球形で、見た目では一般的なメロンと違う風貌をしています。外皮は黄色みがかった白色、表面に網目（ネット）はなくツルっとしているノーネット系です。カットすると、果肉はオレンジではなく、外皮とほぼ同じ色の白色です。そして、外皮には縦方向にうっすらと窪みができるものもあります。
(株)萩原農場によると、酸味として感じる形のクエン酸の量は、このメーカーが扱う従来のノーネット系メロンのおよそ3-5倍の量が含まれているそうで、他にはない面白い品種です。

旬の時期

「サワースウィート」の出荷は5月中旬から6月初旬にかけてということです。

味

甘いだけでなく爽やかな酸味があり、深い味わいが楽しめるのが特徴となっています。

歴史

「サワースウィート」はスイカとメロンを専門に扱う奈良県の種苗メーカー(株)萩原農場が開発した、爽やかな酸味をもつメロンで、2021年に”フーコク交配”ブランドで種が発売されています。このメロンは他の一般的なメロン同様F1品種で、本種が持つ酸味は交配親から受け継がれたものだそうです。メロンの品種改良担当者が、甘い以外に特長のあるメロンを作りたいと考えていた時に出会ったのが、酸味を持つ育種素材で、それから10年の歳月をかけ、2000株(6000雌花)の交配を繰り返して「甘酸っぱくて美味しいメロンを広めたい」という思いを実現して誕生したのが新品種「サワースウィート」ということです。

産地

「サワースウィート」は2021年に種子の販売が始まったばかりの新しい品種で、2022年5月下旬にメーカーに尋ねたところ「現在適地を探しているところで、日本全国で試作栽培中でして、現状はまだ産地がない状況となっております。」とのことでした。