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耕運機の選び方を解説!

耕運機の選び方を解説!

この記事では、耕運機の選び方を紹介していきます。一口に耕運機といっても、ラインナップも豊富です。自身の目的に合った最適な耕運機を選ぶポイントを押さえておきましょう。

耕運機 の主な用途と機能

耕運機の用途は?

主に土地を耕し、畝を作るための作業を行うために使用されます。土壌の緩めや雑草の除去など、耕作に関連した作業を効率的に行うことができます。 

耕運機とよく似た機械として、耕運を行う際にトラクターも使われますが、一般的には手押しの歩行型のものを耕運機と呼び、乗用型の大型農機をトラクターと呼びます。また、トラクターはそれ以外にも、耕運機や他の農機具を牽引する役割もあります。

他にも耕運機とよく似た機械として、耕運機の機能だけでなく肥料散布機、除草機、収穫機などの機能が付加された管理機のバリエーションも増えてきています。

耕運機は土地の耕作を中心に、以下のような用途が一般的です。

  • 土地の緩めと除草
  • 畝作り
  • 土壌改良
  • 播種・植付け準備

このように耕運機は、農作業の基礎となる土地の準備や管理に欠かすことの出来ない機械です。

耕運機 の主な機能

耕運機は「土地を耕す」ことを中心とした以下の機能がとくに重要です。

  • 土地の耕作
  • 雑草の除去
  • 畝作り
  • 土壌改良

耕運機の種類

耕運機には多くの形式があります。以下の観点から分類することが可能です。

動力源

人力
  • 経済的・環境的
  • 生産性が低い
ガソリンエンジン
  • 軽量で、燃料効率に優れる
  • 維持費がかかる
ディーゼルエンジン
  • 馬力に優れ、維持費が安い、長寿命
  • 本体価格が高い
バッテリー
  • 環境にやさしく、維持費が安い
  • 長時間の使用に不向き
ガスボンベ
  • 手軽で維持費が安い
  • 馬力が弱い

ロータリーの付き方

車輪ロータリー
  • 操作性が容易で、コンパクト
  • 土壌圧縮、切り込みに制限がある
フロントロータリー
  • 切り込み制限が少なく、精密な操作が可能
  • 操作の制約があり、狭いスペースに不向き
リアロータリー
  • 操作が容易
  • 切り込みに制限があり、安定性に欠ける

耕運機 の耐久年数と性能の種類

耕運機 の耐久年数

一般的な耐久年数の範囲は次のようになります

  • 通常10年以上
  • 定期的なメンテナンスや修理により、より長い期間使用することも可能。

耕運機 の性能の近年のトレンド

近年では、以下のような性能の種類とそのトレンドがあります。

耕深・作業幅の調整能力

調整能力の向上や拡大によって、高速処理が可能になり処理能力の向上。

マルチタスク能力

畝作り、耕起、種まき、肥料散布などの機能を組み合わせたマルチタスク処理が可能になり処理能力の向上。

駆動力

搭載されているエンジンの出力向上により、困難な土壌や重い作業条件にも対応。

耕深・作業幅の精度

プレシジョンファーミング技術により、耕深・作業幅の制御をより精密に行い、均一な耕作が実現。

省エネルギー性

省エネ設計や燃料効率の改善、電動化技術の導入などにより、エネルギーの効率的な利用が進んでいます。また、排出ガス削減や騒音低減など、環境への配慮も進んでいます。

自動化

GPSやセンサーなどの自動化技術の導入により自動制御が進み、作業の生産性が向上。

耐久性

堅牢なフレームやボディ、強化された部品や接合部などにより強化。


以上のように、耕運機の性能は近年、大きく成長しています。しかし、性能の高い耕運機のコストは高くなっています。次項目では耕運機のコストについて解説していきます。

耕運機 のコスト

耕運機 の維持費・運用コスト

耕運機の維持費・運用コストの内訳は以下の通りです。

なかでも燃料費とメンテナンス費用が維持費の大半を占めることが一般的です。

燃料費

耕運機はエンジンを使用するため、燃料が必要。燃料の種類や価格によって異なります。年間の燃料費の一般的な目安は、年間購入価格の10~20%とされています。

メンテナンス費用

定期点検によって故障やトラブルの予防をしたり、もし損傷が発生した場合には修理・交換部品の費用がかかります。

保険費用

耕運機は保険に加入することが一般的です。


耕運機の一般的な維持費は種類や地域によって大きく異なります。

耕運機 の初期費用相場

耕運機を導入する際の初期費用として以下の費用がかかります。

購入費用

耕運機の購入費用は、機種や性能によって大きく異なります。新品の場合の費用相場は以下の通りです。

  • 小型:新品10~30万円
  • 中型:新品30~70万円
  • 大型:新品70万円~

アクセサリーやオプション機器を追加することも可能です。

中古品やレンタル品という選択肢もあります。詳細は後の項目でご紹介します。

その他

配送料や登録料が必要になる場合があります。

【耕運機の補助金・助成金】

耕運機等の農業機具導入の際、国・地方公共団体・民間団体から農業設備導入に使える補助金または助成金を受けられる可能性があります。2023年現在募集している補助金・助成金をいくつかご紹介します。各補助金・助成金の状況や詳細は必ずHPで確認するようにしてください。

農林水産省の経営局経営政策課担い手総合対策室による、地域が目指すべき将来の農業集約化の実現に向けた取り組みの場合、農機具・施設の導入を支援する制度。

制度 詳細
補助対象 将来の地域の農業を担う
補助上限 融資残額のうち事業費の3/10以内,300万円(条件を満たせば個人1,000万円、法人1,500万円等)
申請期限 令和5年2月17日(令和5年の募集は終了していますが、来年以降の同時期にもチェックしてみるとよいでしょう。)
対象経費 農機具・施設の導入



【小規模事業者持続化補助金(令和5年度)】

商工会議所による、小規模事業者等が販路開拓等に取り組む費用の一部を補助する制度。補助金の対象経費が多岐にわたるという特徴があります。

制度 詳細
補助対象 従業員数20人以下の小規模事業者
補助上限 50~200万円
申請期限 令和5年9月7日(令和5年の募集は終了していますが、来年以降の同時期にもチェックしてみるとよいでしょう。)
対象経費 農業機械の購入費、旅費、開発費、資料購入費、広告費用、ウェブサイト立ち上げ費用、設備機器購入費等



耕運機 を選ぶポイントと人気メーカー

耕運機 の選ぶポイント

ここまで、耕運機の機能・性能やコストについてまとめてきました。では次に、実際に耕運機購入にあたって押さえるべきポイントを解説します。

土地の広さ・作業ニーズを適したサイズ・能力

自身の農業経営に合わせたサイズ・スペックの耕運機を選択することで作業の効率性・生産性を最大化できます。シンプルな機能が必要なのか、生産性の高いスマート農業にしたいのかなど具体的な目的に応じて必要な機能を確認しましょう。なかでも以下の項目は必ずチェックしましょう。

耕深・作業幅の調整能力

適切な耕深を設定することで、土壌の処理や栽培に最適な状態を作ることができます。具体的には、より適切な土壌処理、根の成長、土壌の均一性を実現できます。

省エネルギー性

エネルギー効率は維持費である燃料費にも大きく影響しますので、重視するとよいでしょう。

ブランドと信頼性

信頼できるメーカーの耕運機は、品質やアフターサービスにおける信頼性があります。

サービスとサポート

耕運機を提供する販売業者やディーラーのサービス・サポートの手厚さ・迅速さは、長期的な運用をするうえで重要です。

予算とコストパフォーマンス

耕運機の価格だけでなく、燃料費・メンテナンス費用・耐久性を総合的に評価する必要があります。

耕運機 の人気メーカー

耕運機の人気メーカーとして以下のメーカーが挙げられます。

クボタ

高品質な製品と信頼性があり、幅広いラインナップがそろっています。技術革新にも力を入れています。

ヤンマー

燃料効率とコンパクトさが強み。また切れ味の良い刃で効率的な耕作が可能に。

井関農機

畝作り、耕起、除草など、さまざまな作業に対応した多機能性に強み。また、様々なモデルやサイズの耕運機を取り揃えており、異なるニーズに対応できる幅広い選択肢を提供しています。

耕運機 は新品で購入?それとも中古品?レンタル品?

耕運機を使用する方法として、新品・中古品・レンタル品が挙げられます。

以下にそれぞれのメリットやおすすめしたい方の特徴を紹介しますので参考にしてくださいね。

新品

  • 最新の機能・性能を持ち、メーカー保証やアフターサービスが受けられます。また、耐用年数が長くなる傾向があります。
  • 予算に余裕があり、長期的に利用する方におすすめ。

中古品

  • 初期費用は押さえられますが、機器の状態やメンテナンスの履歴、耐用年数や保証の有無に注意が必要です。
  • 初期費用の予算が限られている方におすすめ。

レンタル品

  • メンテナンスや修理の必要がありません。
  • 一時的な利用のみの方におすすめ。

まとめ|耕運機 は 【新品】がおすすめ!【耕深・作業幅の調整能力】 は必ず重視しよう!

耕運機には様々な種類や性能があるため、ポイントを押さえて耕運機を導入しましょう。

メンテナンス履歴や状態が格段によい中古品を除いては、新品を選択することで維持費を抑えることが出来るためおすすめです。

耕運機には様々な機能・性能がありますが、必ず重視したい項目は、生産性に大きくかかわる「耕深・作業幅の調整能力」「省エネルギー性」です。

農機具は技術的に進歩し続けています。そのため、新しい技術の導入可能性や、将来的にどのような農機具が必要になるかを予測し、その観点から機器を選ぶことも重要です。

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